ひとこと

びくびくしていると物忘れが起り、

堂々として勇気があれば思い出す。

鉱山に眠る金脈が、精錬されて純金になるように、

元々心の中に有る仏の性質や悟りが、

修行によって現れる。

どこから来てどこへ行くのか

それは認識を超越している、

と悟れば、

あらゆる恐れ不安が消える。

私のもの 
私の業績 
私の力 

と思った時、

間違いが起こりやすい。

迷いは必ず智慧になる。

その時、わが身は諸尊である。

我と仏と本質的に変わりは無い

と知ることが最大の安心

ウソをつくことは簡単だけれど、

ウソをつかないこともできる。

イジワルすることも簡単だけれど、

いじわるしないこともできる。

誰もが仏さまの性質を持っているから、

時々イジワルをしたり、ウソをついても、

中身は清浄で美しく、

みな平等である。

仏とは心のことである。

観音、地蔵、不動、大日のような心。

心は広く大きく、

虚空のように壁や仕切りが無く、

染まらずこだわらず、分別を離れている。

原因の原因を探っていくと、

認識を超越してしまうけれど、

心は、原因と結果の束縛を吹き飛ばす風のようである。